お遍路では、お接待を快く受けましょう

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お接待」という言葉があります。これは通常使われている意味合いと少し異なります。

お遍路の道中で、見知らぬお婆さんやさまざまな方が「お茶でもどうぞ」「少し休憩でもいかがですか」と招いていただけることがあります。

これが、お遍路にある習慣の巡礼者に施しをくださる「お接待」と呼ばれるものです。

お接待には食べ物や飲み物などをくれたり、「接待所」と呼ばれるお遍路さんのための休憩所を開放していたり、「善根宿」というお遍路さんに宿泊所を医宿として提供してくれるなど、お接待はさまざまな形で表されます。

これらの手厚いお接待は地元の方々や他県の接待講の方々のご尽力により無償で行われていますので、もしこういったお接待をいただいたときは、「南無大師遍照金剛(ナムダイシヘンジョウコンゴウ)」の宝号を唱え、納札を手渡します。

お遍路中に、車の方が「お接待いたします。どうぞお乗りください」と車で希望の場所まで送っていただくような申し出に合う場合があります。

すべてを歩いて回ると決められている方は、もちろんお断りしてもかまいません。
その場合は、ご好意を素直に喜び、「歩くことを行としておりますので、申し訳ございませんがお断りいたします」とお断りいただいても問題ありません。

もしそうでなければ、知らない方の車には危険なので、乗りたくないって気持ちはよく分かりますが、このような接待はできるだけ気持ちよくお受けください。

というのは、そもそもお接待というのは、「行けない私の分まで宜しくお参り下さい」という代参の意味でもあったり、お接待自体がその方の行でもあり功徳となるからです。

このようなことを理解いただいて参拝の際には、お接待をして頂いた方の分までお参りするという気持ちで参拝していただきたいと思います。

このようなご好意の裏には地元の方々の人知れぬご尽力とご苦労があるはずです。お接待をうける際には、その方々への感謝と敬意を忘れないでくださいね。

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