お遍路に必要な数珠(じゅず)、念珠(ねんじゅ)

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今回はお遍路さんの道具の中でも、特に参拝のために最初から必要なもの、初めて参拝するのにも必ず持って行ってほしいものを紹介します。
お遍路をする計画をたてられたら、その時点でそろえられるのがいい方法だと思います。

お遍路とは、もともとお寺を巡拝することです。お遍路ということが特別なことではないので、基本的なお寺を参拝するための必要なものというのは全く同じです。

ですから、参拝に必要な数珠や線香・ロウソク、お賽銭、納札は、お遍路の旅の前に必ず準備しましょう。それぞれの物に関しての具体的なことはまた紹介しますね。

また、巡拝の際の読経は、本来経本を見ながら唱えるということですので、読経をされる方は経本も必ず準備することが大切です。

では、具体的に数珠(じゅず)、念珠(ねんじゅ)についてご紹介します。

数珠(じゅず、ずず)は穴が貫通した多くの珠に糸の束を通し輪にした法具をいいます。仏を念ずる時に用いる珠との意味から「念珠」(ねんじゅ)とも呼ばれます。字の前後を入れ替えて「珠数」と書く場合もあります。

お遍路で使う数珠は、真言宗の本連が一番良いとされています。
でも、決してこれでなければいけない!っていうようなルールはありませんので、もしご自分の宗派の数珠や、お持ちの数珠があれば、それをお持ちになってもまったく問題ありません。ご安心くださいね。

ただ、何でしょうか?やっぱり一番みなさがお持ちなので、多いのか、お遍路さんの落し物のなかで一番多いものは数珠だそうです。

大切にしていても失くしてしまうのが数珠ですから、両親から贈られたもの、先祖から伝わるような大切な数珠、仏壇の前でお使いになる大変高額なものなどを持っていかないようにした方がいいかもしれません。

このような理由から、お遍路用に一つ数珠を準備されるという方も多いようですね。

また自分の宗派と異なった宗派の数珠を持つことに不安を感じる方もおられると思いますが、その場合でも、ほとんどの宗派で「お遍路参りの際は真言宗用の数珠を使用しても構わない」とされています。安心してくださいね。

本連は、煩悩の数と同じ108個の珠が連なっています。
これは長くなりますので、二重、三重にして左手に巻きつけるようにして持ってください。
邪魔になるからや、または失くさないためなどという理由で、ネックレスのように首からさげる方がいらっしゃいますが、これはマナー違反ですから絶対にやめてくださいね。

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